6月15日マウリツィオ・ポリーニ@シャトレ劇場

 この頃、自分が開発した新型磁気ピンセットシステムはほぼ完成し、それを用いて一日中ビーズつきDNAを手作業で一本一本、数十回転ねじりを加え、欠損のない2本鎖DNAであるかを確認していくという途方もない単純作業を続けていた … 続きを読む

6月10日キュリー研究所発ベルリン行き

   日本人研究者にとって「徹夜で実験」は、何度も経験せざるを得ない通過儀礼みたいなものである。日本とは違い、毎日皆が6時に帰るフランスで、前日晩から初めて泊まりがけで実験をしてみた。徹夜をする必要があったからではない。 … 続きを読む

6月6日小さなソナタ

キュリー研宛てに、めずらしく大きめの封筒が郵送されてきた。送り主はフレデリック・ジェフスキ。最近彼とは何もコンタクトをとっていなかったが、中身が何であるか、手に取る前に直感でわかった。またその封筒の薄さに少し安堵した。 … 続きを読む

5月31日ジャック・モノー追悼セミナー@パスツール研究所:アルフレット・ブレンデル@シャトレ劇場

 ルイ・パスツール、ピエール&マリー・キュリーと並びフランス科学史上最も重要な科学者に位置付けられるジャック・モノーの没後30 年を記念して、パスツール研究所内ジャック・モノー記念講堂で追悼セミナーが行われ、キュリー研究 … 続きを読む

5月30日ヴィオヴィ論「芸術と科学」

この日は久しぶりに研究室主催者である大ボスのヴィオヴィ先生とランチをとり、その後キュリー研のキャンティン(カフェ)でコーヒーを飲みながら、私が取り組んでいる研究プロジェクトの進捗状況と今後のビジョンについて議論を交わした … 続きを読む

5月27日モネ作「睡蓮」と「発見の殿堂」

 土曜休日。かつてはリストやサン=サーンスが弾いていたマドレーヌ寺院のオルガンの演奏を聴き、先日ジグマノフスキ氏に勧められたモネの睡蓮をみるためにオランジェリー美術館へ向かった。観光客で混雑していたため、入館まで1時間も … 続きを読む

5月23日レオン・フライシャー@シャンゼリゼ劇場

 キュリー研究所では地味な実験が続いていた。特にここ数日は不可解な問題がでてきて頭を悩ませていた。小学校以来座右の銘となっていた「努力、忍耐、根性」で乗り切る他の道が思いつかなかった。 晩はシャンゼリゼ劇場でレオン・フラ … 続きを読む