8月3日はじめてのバカンス:ニース音楽アカデミー

8月3日はじめてのバカンス:ニース音楽アカデミー

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 以前週末にイスタンブールへ向かうため、金曜休みをジョバンニに打診した時、「休みは仕事へのエネルギーをチャージするためにとるのだ。休むことに対して躊躇するな」と言われたことがあった。そうはいっても、生真面目な日本人研究者が初めて経験するフランスのバカンスである。羽を伸ばして英気を養おうと意気込んで臨んだが、フランスの同僚達並みに上手にバカンスを過ごすことができただろうか。
 昼過ぎ、オレリー空港から早朝の便で一人ニースに向かった。空港からタクシーで音楽院に直行したが、6時前という早い時間にもかかわらず、既に事務所が閉まっていたのでそのままホテルに向かった。既に講習会の期間内であったため、晩は講習会主催の講師による演奏会が催されていて、早速会場である丘の上からニースの街と海が見下ろせる修道院へ向かった。ニース音楽院学長でロン・ティボー国際コンクールでギャルドン先生とグランプリを分け合ったジャック・タディイ先生と、ブルーノ・リグット先生によるシューベルト作曲連弾のための大幻想曲を聴くことができた。リグット先生の、ピアノというより歌と呼ぶのがふさわしいような、甘い音色と歌いまわしに驚愕した。打弦楽器であるピアノがあれほど朗々と美しく、甘い音で旋律を歌うのを初めて聴いた。
 レッスン初日まで3、4日時間があったため、練習室で練習をしたり、講師演奏会を聴いたり、マティス美術館やローマ時代の円形闘技場など、ニース市内の観光地を回って心身を休めた
。(写真:当時のニース国立地方音楽院)