5月7日帰パリ:読谷村ご一行との会食
ブダペスト最後の朝、世界一綺麗なマクドナルド店として観光ガイドブックなどで紹介されている店で朝食をとった。この雰囲気に便乗し、普段は節約して滅多に買うことのないデザートのアップルパイを奮発して追加した。その後シナゴーグ(ユダヤ教の教会)と国立博物館に立ち寄った。シナゴーグには立派なパイプオルガンがあり、リストやサン・サーンスがよく演奏していたそうだ。ちなみにパリのSt. Eustache教会でも、リストやサン・サーンスがよくオルガンを演奏していたらしい。19世紀のオルガン奏者といえばこの二人が代表格なのであろうか。もっとゆっくり観光をしたかったが、出発まであまり時間的余裕がなかったため、急いで空港に向かってパリに戻った。
パリの空港に到着後、自宅に戻る間もなく荷物をもったまま、Balard駅近くの中華料理店で沖縄県読谷村からの空手関係者、行政関係者ご一行との会食に向かった。彼らは沖縄から大量の泡盛を持参していて、それらが終了時には完全に消費されていた。村長さんとの会話は「君はどこにいっていたの?」、「ハンガリーにいっていました。」「ハンバーグ?」「ハンガリーです。」「ハンバーガー?」という感じだった。キュリー研究所で働いていると伝えると、「キューリの次はメロンでいこう!」、「ではカーネギー・メロン大学ですかね」とも。どこへ行っても沖縄人のユーモアを忘れないことは大切であるが、何の目的で彼らがパリを訪問したのか、得られた物は何かなど、もっと実りある話しも聞きたかった。代議士の先生や、大河ドラマ「琉球の風」で三味線を弾いていおられたお二方にもご挨拶をした。世界中どこへ行っても同じように、琉球三味線、歌と踊り、泡盛で盛り上がり、最後はかちゃーしー(沖縄民謡の演奏にあわせて聴衆が両手を頭上に掲げて左右に振り、足も踏み鳴らす踊り)で締めくくった。