4月26日シャンタル・リュウ

4月26日シャンタル・リュウ

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 晩、シャンタル・リュウ先生のレッスンを受けに、Nogent sur Marneの先生宅を訪問した。何曲かご指導いただいたが、ドビュッシー作曲前奏曲「亜麻色の髪の乙女」をご指導頂いた時、ハンガリーの作曲家、リゲティが作曲した「亜麻色の髪の激怒した乙女」の楽譜を持ち出し、「この曲面白いよ」といいながら弾き出してくれた。コンクールの審査委員をした時に、コンクール出場者が弾いていたのでたまたまコピーを持っていたそうだ。ドビュッシーの原曲と2曲続けて弾いたら面白い、この曲は読むのは簡単だけど音楽的に弾くのはとっても難しいなど、先生の所見を述べて頂いた。先生は譜面を読むだけなら簡単(実際先生は初見で演奏してみせた)とおっしゃっていたが、実際には譜読みするだけでも骨の折れる超難曲である。次回のレッスンの時コピー譜を用意していてくれて、「著作権があるから公にはしないように、”cachez”(隠して)」といってコピーを頂いた。その時、いつか先生のおっしゃるように、ドビュッシーの原曲と2曲続けて演奏したいと思った。それ程時を経ずして、帰国後しばらくした後、アマチュアの演奏会でそれを実現することができた。
 5月18日に、先生がレコーディングをしたばかりの、ロッシーニのピアノ小品集のCDが販売されるそうである。ロッシーニの人生、彼がこれらの曲を作曲した時の状況などを、丁寧に、芸術家らしい描写とこれら音楽への愛情をこめて、かついつものように高貴な笑顔で説明してくれた。CD販売が待ち遠しくなった。