7月9日ワールドカップ決勝イタリア対フランス

7月9日ワールドカップ決勝イタリア対フランス

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 休日であったが、夕方少々時間があいたので、少しでも仕事を進めるためキュリーに立ち寄った。休日でかつワールドカップ決勝のフランス戦ともなれば、フランス全土はお祭りモードで、全てのフランス人はその試合のためだけの一日になるといっても過言ではないが、何ということか、何人かが出勤して実験を続けていた。実験材料をもって廊下をうろうろしていた同僚に、晩サッカーの試合はどこで見るのかと話を振ってみたところ、「何の試合?サッカーのことは知らない」と一蹴された。フランスにも絵に描いたような研究者らしい研究者がいるものだと驚いた。
 晩は、ワールドカップ決勝イタリア対フランスを観戦するため、シャンゼリゼ通り脇にある知人のバイト先の日本料理レストランで、音楽関係の知人らと集まった。いつもは人でごった返している夜のシャンゼリゼ通りも、この時だけは映画でみる人類絶滅後の廃墟のように静まり返っていた。フランスが負けて暴動が起こった場合に備え、店のシャッターをおろしてテレビ観戦した。歴史に残るジダンの頭突きもこの時ライブで見ることになったのであるが、フランスが負けたのにも関わらず暴動は起こらず、イタリア国旗を広げたイタリア人達が嬉しそうに騒いでいても、襲撃されるような気配はなく、深夜の凱旋門に選手らの顔と感謝の言葉が投影され、むしろおだやかな祝福ムードだった。
 終電がなくなっていたので、皆で夜風が心地いい深夜のパリを散歩し、フルート奏者の知人宅で飲み直し、朝まで楽しいひと時を過ごした。