6月19日実験成功前日:岩崎セツ子を囲む会

6月19日実験成功前日:岩崎セツ子を囲む会

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 キュリー研で、ジョバンニが担当しているミオシンの実験を見に来た研究者に対し、私が立ち上げている磁気ピンセット(後にFree Rotation Magnetic Tweezersと名付ける)システムについて、イデー(私の愛称)がFunny, in my opinion(私の意見では奇妙なこと)をやっていると説明していた。そのFunnyな実験アイディアが成功し、翌日一大騒動を巻きおこすことになるとは、私も誰も予想すらできなかった。
 晩は沖縄県人会メンバーで、トリニテ教会前のカフェ・ド・ロアで、ピアニスト岩崎セツ子氏を囲む会を開催した。先生がパリでご活躍されていた頃のパリや音楽界の話、パリ高等音楽院ピエール・サンカンのクラスでミシェル・ベロフ、オリヴィエ・ギャルドン、ジャン=フィリップ・コラールら、今ではフランスを代表するピアニストとなった面々と、みんな一緒に「右向け右」のような学生生活を送っていたという日々の思い出を懐かしそうに語っていた。先生曰く、「ベロフは可愛い坊やだったが今ではオヤジになった」そうである。今よりも華やかで文化が栄えていた頃のパリで、岩崎氏が経験し、得たことを後世に伝えようとする姿勢の素晴らしさと有難さに、文化の伝道師という言葉を思い出した。