4月14日パリ第六大学/ジャック・モノー研究所訪問

4月14日パリ第六大学/ジャック・モノー研究所訪問

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 午前中はキュリー研で働き、お昼はパリ六大学内にあるジャック・モノー研究所へ、小桧山政経先生の研究室を訪問した。先生の学生さんで、先日ケンブリッジの学会で会った方と3人でランチをし、日本、アメリカ、フランスでの研究環境の違いなどを各々のユーモアを交えながら談笑した。

 その後、研究室と実験セットアップなどを見学させてもらい、様々な議論と実験技術に関する情報交換、効率的な働き方などについての議論を行なった。彼女は特に、日本のある研究室で、24時間実験装置を稼働させるため、大学院生3人一組で、それぞれ一日8時間ずつ交代で働かせていたという話しをどこかできいて、日本人は学生をそんなにこきつかうのかとびっくりしたことを語ってくれた。日本の研究現場を知っている私にとっては、2人で12時間ずつ働かせる、でないだけまだマシな研究室だと思った。更に、日本以外の国の大学院生は給与をもらいこれらの仕事をしているのに対し、日本の大学院生は授業料の名目でお金を払っている立場で命令に従っているのである。
 その後、小桧山先生とジャック・モノーとの出会いから始まった研究や小生の研究について、小桧山先生とマンツーマンでとても濃い議論をする機会に恵まれた。最後に、先日Science氏から発表された先生らの論文の別刷りを記念に頂いた。労働環境の違いに羨ましさを感じたり、先生の長年にわたる研究にスケールの大きさを感じたり、様々な刺激を受けた後、キュリー研に戻り自分の実験に取り掛かった。