早朝、ピアノレンタル業者に1900年頃に作られた四本足のプレイエルグランドピアノを紹介してもらった。一度廃業し、生産中止となる前の、ショパンが愛用していた昔の本物のプレイエル。長年貴族の家に保管されていたらしく、保存状態がとてもよかった。少し弾かせて頂いたとたん、その繊細で女性的で、アンティークな音色に感激し、即レンタルを決定した。楽器に一目ぼれ(聴きぼれ?)した。
このピアノは、ショパンやプーランクを演奏すると、古き良きパリの黄金時代において、控えめに自分の道を生きた彼らの空気を感じられるような音を出してくれた。