2009年7月29日Au Lapin Agile

2009年7月29日Au Lapin Agile

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 夜はモンマルトルの丘の上、フランスのピアノ界に多大な影響を与えたピアニスト、アルフレット・コルトーの名を冠したコルトー通りの裏にあるラパン・アジル(Lapin Agile)という老舗の歌酒屋で、今ではめっきり少なくなった古きよきパリを楽しんだ。パリが最も華やかであった20世紀初頭まで、貴族はサロンで、庶民はこのような歌酒屋に集まり、それぞれ音楽や社交を楽しんでいた。お酒を飲みながら歌を楽しめるここラパン・アジルにも、多くの画家、詩人、作家、喜劇役者達が集まる芸術的なキャバレーだった。
 その暗く狭い室内の一角に置かれた古めかしいアップライトピアノを弾いていた老人のピアノは、コンサートホールでグランドピアノを弾くクラシック音楽のピアニストの演奏とは全く違ったスタイルの、初めて感じる味のあるピアノに感動したと当時に、このスタイルのピアノも時代と共に聴けなくなってしまうであろうことに寂しさを感じた。