2009年7月4日、5日ミラノ旅行

2009年7月4日、5日ミラノ旅行

未分類

 この週末はバーゲン期間初日にあわせてイタリアはミラノで過ごした。15世紀にミラノ公爵フランチェスコ・スフォルツァが、ヴィスコンティ家の居城を改築して建設した城塞で、現在では美術館として公開されているスフォルツァ城で、様々な美術品や展示品を見学し、有名なドゥオモを観光して、夜は運河の畔で、ゆっくり一人でくつろぎながら夕食をとった。この晩宿泊したホテルのボーイさんが、何故かしきりにフランス語を喋りたがっていて、英語で何を答えてもフランス語でしか話してこなかったため、相手をするのが若干面倒だった。
 バーゲンに合わせてきたとはいえ、もともと買い物が好きな方ではなかったため、特にこれといった目的があったわけでもなく、気に入ったバッグと靴を購入しただけで、大した戦利品はなかった。残りの時間は現地の音楽大学に留学で在住の知人に会い、色々と語りあった。
 キュリー研の同僚で上司でもあるイタリア人のジョバンニが、「仕事の集中力を高め、より質の高い仕事をするために、積極的に休暇でチャージするのだ」とよく言っていた。労働時間、というより、職場にいる時間の長さが評価基準になってしまう日本の研究業界では、このような発言はタブーかもしれないが、これこそが生産性高く、質の高い仕事をし、人生を豊かにするために欠かすことのできない習慣であることは、この頃には既に身をもって実感していた。