2008年12月5日ジョージ・ベンジャミンとベンジャミン・ブリテン

2008年12月5日ジョージ・ベンジャミンとベンジャミン・ブリテン

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作曲家、指揮者、ピアニストのジョージ・ベンジャミンとベンジャミン・ブリテン、どちらもブリテン島出身。よく混同する。ジョージ・ベンジャミン指揮で、本人の楽曲とオリヴィエ・メシアンのプログラムを聴いた。
 ベンジャミン氏は、よくベンジャミン・ブリテンと混同していたためか、歴史的人物という認識があったため、その若さに驚いた。サル・プレイエルで当日券を買うために並んでいると、品のあるマダムから余っていた招待券を頂き、なんと無料で入場できた。ピアニストはフランス人のピエール=ローラン・エマール氏。頭で演奏するタイプの彼の演奏は、恐ろしいほど完璧だった。
 ライブ演奏での臨場感や空気感、音色の美しさや多彩さも魅力とする、古典やロマン派を弾くいわゆるクラシック音楽のピアニスト達は、実際にライブで聴いた時の魅力や素晴らしさが録音では伝わりにくいことが多い。一方で、その完璧に練られて再現される演奏ゆえに、彼はその魅力が録音でも伝わりやすいタイプの演奏家だと感じた。音は常に澄んでいて、曲の大きな構成から、リズムやアーティキュレーションは完璧で、天才的な頭脳をもっていることに疑いようがない演奏だった。