この頃になると、連日続く研究活動と、パリ滞在の好機を逃すまいとの様々な活動で私のスケジュールは過密を極めていた。週末ともなれば疲れはてていて、土曜の午前中はゆっくり休息をとりたいところだったが、この日はトム・ジョンソン […]
ジョリオ=キュリー記念講義室で、IBMチューリッヒの研究者によるセミナーがあった。この講義室にはイレーヌとフレデリック・ジョリオ=キュリー夫妻の写真や実際に使った実験器具などが展示されている。 講演の内容は、超微細粒子 […]
当時84歳と、かなりの高齢なので、早く聴いておかなければ聴けなくなってしまうという思い出かけた巨匠チッコリーニのピアノリサイタル。プログラムはアルベニスの大曲や、アンコールはファリャの「火祭りの踊り」など、とても重量感 […]
晩、シャンタル・リウ先生のレッスンを受けに、Nogent sur Marneの先生宅を訪問した。 何曲かご指導いただいたが、ドビュッシー作曲前奏曲「亜麻色の髪の乙女」をご指導頂いた時、ハンガリーの作曲家、リゲティが作 […]
私がキュリー研究所で目指していた、蛋白質がDNAをねじる運動を直接みるためには、DNA一本を引き延ばすことが最初の重要な課題だった。そのため、パリについた直後から、DNAの一端をスライドガラス表面に、もう一端を人口のマ […]
数ヶ月ぶりにトム・ジョンソン氏のご自宅を訪問した。 今回一緒に訪問したピアニストの知人が、彼の前でラヴェルの名曲「スカルボ」を演奏して聴かせたが、作曲家であるはずの彼がこのあまりにも有名な曲を知らなかったことに我々は […]
午前中はキュリー研究所で働き、お昼はパリ六大学内にあるジャック・モノー研究所へ、小桧山政経先生の研究室を訪問した。先生の学生さんで、先日ケンブリッジの学会で会った方と3人でランチをし、日本、アメリカ、フランスでの研究環 […]
私にとってキュリー夫人は、幼少期に読んだ自伝で初めてその存在を認識し、小学校の頃見ていたテレビ番組「世界ふしぎ発見」でキュリー一家が築いたその研究所の存在を知り、科学研究に携わるようになってからは歴史上 […]