2月20日ギャルドン先生レッスン
知人の話によると、CNR(パリ国立地方音楽院)の先生達にはそれぞれガリガリ先生、カバ先生、まゆ毛先生などのあだ名があるそうです。ちなみにギャルドン先生はまゆ毛先生。
午前中お休みを頂き、ご自宅でレッスンを受けてきた。何故か今日は先生も興奮していて、三拍子の拍の取り方を、ワルツダンスを踊りながら説明して頂いたりと、なかなか熱いレッスンだった。先生も一般的なフランス人芸術家同様、気分屋であり、その日の機嫌でレッスンの雰囲気も相当左右される。但し、レッスンを途中で辞めたり、ドタキャンするなど、フランス人にありがちないい加減さはなく、レッスン内容は常に密度の濃いものであった。その日は、持参した楽譜と別の版の楽譜にかかれた音と比較し、音を直したり、指使い変えられたり、また新しいテクニックを教わった。彼は最小限のエネルギーで指の回る(速く正確に弾くことができるテクニックをもっていることを、ピアノ留学生の間では「指が回る」という)メソッドを持っており、それを教授する能力に長けていた。毎回レッスン後は、何年分ものピアノに対する知見と、音楽的に大切なものを得られたような満足感をえることができる。