2009年2月7日日本文化会館
土曜の午後、キュリー研に行ったところ、ジュッシュー(Jussieu)のパリ6大学から出発し、ENSとキュリー研前のユルム通りを通り、パンテオン広場に向かっているデモ隊に遭遇した。デモ隊には研究者だけでなく若い学生も多く、Superieur系大学(=各分野のトップ大学)を壊す政策に反対というのが主な主張だったと同僚が説明してくれた。サルコジ大統領就任以来、フランス各地で学者や研究者のデモが続いている。
科学技術立国を自称している日本で、研究者や技術者がデモやストライキをしてみたらどうだろうか。一瞬で産業がストップし、理系人材の大切さを社会が認識できるのではないか。もっとも、認識したところで彼らへの待遇が良くなる方向に動くことは日本の文系優位社会ではありえないと思われるが。
夏以降、ニース音楽院夏期講習のフィリップ・アントルモン先生のクラスで出会ったピアニストの鈴木隆太郎氏、戸室玄氏と共に「三人会」を結成していた。この日の夕方、パリの日本文化会館で、メンバーの戸室玄氏が出演する演奏会に行ってきた。先日友達の誕生会で会ったばかりの日本人ピアニストも一緒に出演していた。戸室玄氏の演奏は、ニースのクラスでアントルモン先生にいじられているところしか聴いたことがなく、ステージでの演奏を聴いたのは初めてだった。日本人離れした音色と流れと歌が何とも言えない妖艶な美しさを醸し出していて、とても若者の音楽とは思えないほど素晴らしかった。いつもはどのピアニストに対しても、厳しい批評を下し、音楽家の演奏について褒めることが滅多にない辛口批評家の鈴木隆太郎氏も、もさすがにその素晴らしい演奏にびっくりして、よい刺激をうけたようだった。
夏以降、ニース音楽院夏期講習のフィリップ・アントルモン先生のクラスで出会ったピアニストの鈴木隆太郎氏、戸室玄氏と共に「三人会」を結成していた。この日の夕方、パリの日本文化会館で、メンバーの戸室玄氏が出演する演奏会に行ってきた。先日友達の誕生会で会ったばかりの日本人ピアニストも一緒に出演していた。戸室玄氏の演奏は、ニースのクラスでアントルモン先生にいじられているところしか聴いたことがなく、ステージでの演奏を聴いたのは初めてだった。日本人離れした音色と流れと歌が何とも言えない妖艶な美しさを醸し出していて、とても若者の音楽とは思えないほど素晴らしかった。いつもはどのピアニストに対しても、厳しい批評を下し、音楽家の演奏について褒めることが滅多にない辛口批評家の鈴木隆太郎氏も、もさすがにその素晴らしい演奏にびっくりして、よい刺激をうけたようだった。