7月23日(日)一人観光

7月23日(日)一人観光

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 パリ滞在中に、なるべく多くのパリに眠る著名人達と会い、インスピレーションを得たいとの思いから、主な墓地巡りを一通り済ませておきたかった。この日は、当時パリでピアノを師事していたギャルトン先生の、先生の先生にあたるピアニスト、イヴ・ナットの墓参りに、パッシーの墓地へ向かった。その他、画家マネ、作曲家ドビュッシー、フォーレが眠っていた。その足でモンマルトル墓地へ向かい、作曲家ベルリオーズ、科学者フーコー、小説家エミール・ゾラ、詩人ハイネらの墓参りをした。彼らの墓前に、彼らの作品に触れた時の思いや、彼らの創作活動に思いを馳せた。後日、彼らの作品に触れる際に、この時の思い出がよみがえり、鑑賞又は演奏に何らかの味わいを与えてくれるであろう。
 先月、大家さんが近所から苦情がくるのではという憶測(きたわけではない)から、部屋でピアノを弾ける時間帯が夜10時までだったところが9時に早まっていた。この頃、実験が忙しくなり、帰りが遅くなりがちだったため、ピアノの練習がますます難しくなっていた。日本における滅私奉公的な長時間労働に比べればまだ恵まれた方ではあったが、ニース音楽アカデミーでの夏季講習会を控えている時期に、かなりの痛手だった