1月15日パリ沖縄県人会

1月15日パリ沖縄県人会

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 誕生日の3日前、パリの沖縄県人会メンバーの集まりにご招待頂いた。会長さんは「うちなーぐち」(日本語沖縄弁)をよく話し、沖縄の昔話に詳しかった。
 琉球史、琉球考古学や琉球の神々の話題ができたのも貴重な経験だった。近代の話になり、会長さんの高祖母が100年ほど前に、沖縄本島北部の久志村で、琉球国が大日本帝国に併合された後、仕事を失い首里(琉球国の首都)から落ちてきた士族を畑仕事に使ったという自慢話をしていたことを話してくれた。一方で、私の数代上の先祖は、琉球併合により首里城での職を失い、久志村に落ちのび、農民に使われ苦労したという話を聞いていた。つまり、会長さんの高祖母がこき使ったと自慢していた元士族は、自分の先祖である可能性が極めて高いことがわかった。一つ歴史がつながった。数カ月後、会長さんの引っ越しの手伝いに駆り出され、歴史は繰り返された。
 沖縄にいても、東京にいても、これほど濃い沖縄の話をした経験はなかった。パリのアパルトマンの一室での濃い沖縄体験だった。