2009年7月26日トム・ジョンソン宅
日曜。午前中から昼過ぎにかけて、レピュブリック広場(Place de la Republique)のカフェで論文を読み(この頃週末の日課となっていた)、午後は自宅でピアノの練習をしてから午後4時、バスチーユ広場近くのトム・ジョンソン氏宅を、パリを去る前の挨拶を兼ねて訪問した。ベルサイユの大学で植物遺伝子の研究をしているアメリカ人のDavid Tepher博士も同席した。
既述の通り、私も彼の話には昔からあまり興味がなかったが、トム・ジョンソン氏は、その日私が説明したキュリー研におけるトピックであるDNA修復の話には、全く興味がなかったようだ。彼は自称数学者で、数学を基に作曲するミニマム・ミュージックの巨匠とされている。数式、しかも彼が理解できる程の簡単な四則演算がでてこない限り、彼の興味をひくことは難しいだろう。