5月1日ランス巡礼
シャンパーニュ地方のランス市には、中学・高校時代を過ごしたラ・サール学園を運営するラ・サール修道会を設立した聖ラ・サールの生家がある。これまで世界各国で、現地のラ・サール修道院を訪れたり宿泊させてもらったりと、卒業後もなにかとお世話になっていた。卒業生として、フランス滞在中に一度は訪れたいと思っていた訪問が実現した。
その日、シャンパン好きの友達5,6人でGare de l’est(東駅)に集合し、シャンパン工場を回るため、シャンパーニュ地方のランス市に向かった。もちろん自分にとっては、母校を運営するラ・サール修道会の創設者である聖ラ・サール修道師(St. Jean-Baptiste de La Salle)の生家を訪問する事が大切な目的でもあった。
お酒を飲む前にまず観光。はじめに聖ラ・サール修道士の生家を訪れた。中学校時代、始めて聖ラ・サールの話を教わってから14年目にして初めて訪問することができ、感無量だった。これまで世界各国のラ・サール会修道院や学校を訪問することもあったが、今回は純粋に巡礼に訪れた感があった。ランスのラ・サール会修道士の案内を受けながら、聖ラ・サールの遺品や昔写真で見たことがあり、脳裏に焼き付いている展示物や部屋を見学しながら、中学校時代に聞かされた聖ラ・サールの使命感と苦難に満ちた活動の上に、私が10代にうけた教育があるのだと思うと、この地と自分の強い結びつきを感じずにはいられなかった。
その後大聖堂を見学してシャンパン工場を回った。Piper-Heidsieckのシャンパン工場を訪れ、シャンパン試飲などを楽しんだ。この工場オーナーの御曹司が何度かお会いしたことがあるピアニストのエリック・ハイドシェック氏であり、数年後に指導を受けることになるフィリップ・アントルモン先生もこの街で生まれ育った。アントルモン先生は、戦前ドイツ軍の爆撃の危険がある中、汽車でパリまでレッスンに通っていたそうである。
その後大聖堂を見学してシャンパン工場を回った。Piper-Heidsieckのシャンパン工場を訪れ、シャンパン試飲などを楽しんだ。この工場オーナーの御曹司が何度かお会いしたことがあるピアニストのエリック・ハイドシェック氏であり、数年後に指導を受けることになるフィリップ・アントルモン先生もこの街で生まれ育った。アントルモン先生は、戦前ドイツ軍の爆撃の危険がある中、汽車でパリまでレッスンに通っていたそうである。